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聖剣伝説4 第3章 【4】
「…何してんの、こんなとこで」
同時刻。
アニスを探してまわっていたグランスは、友人にとっ捕まっていた。
「お前、巫女様んとこ行ったんじゃなかったのかよ?」
どうやら、樹の洞まで探しにきていたらしい友人である。
しかし。
言えない。
まさか、巫女様が行方不明で、探してる最中ですなんて。
「えーと、そちらこそ何故ここへ? へばってたんじゃないんですか」
質問し返して誤魔化してみる。
友人は沈痛な面持ちでうつむくと、
「ばぁちゃんに見付かった。
叩き起こされた。というか殴られた」
「…それはご愁傷様でした…」
「まあ、それはともかく」
似合いもしない咳払いひとつ。
友人な言いにくそうにグランスの顔を窺い、ややあって口を開いた。
「お前さ…」
友人の問いはしかし、最後までつむがれることはなかった。
突如起こったのは、風。
「精霊…?」
守人ならば身に馴染んだ精霊のつむじ風、それが、普通ならばありえないくらいの凝集された重みで吹きわたり、そして唐突に止んだ。
「一体……」
顔を見合わせるグランスと友人、その後ろで不意に茂みが揺れる音がした。
振り替えればそこ立っていたのは、
「………!」
蒼白な顔をした、アニスだった。
同時刻。
アニスを探してまわっていたグランスは、友人にとっ捕まっていた。
「お前、巫女様んとこ行ったんじゃなかったのかよ?」
どうやら、樹の洞まで探しにきていたらしい友人である。
しかし。
言えない。
まさか、巫女様が行方不明で、探してる最中ですなんて。
「えーと、そちらこそ何故ここへ? へばってたんじゃないんですか」
質問し返して誤魔化してみる。
友人は沈痛な面持ちでうつむくと、
「ばぁちゃんに見付かった。
叩き起こされた。というか殴られた」
「…それはご愁傷様でした…」
「まあ、それはともかく」
似合いもしない咳払いひとつ。
友人な言いにくそうにグランスの顔を窺い、ややあって口を開いた。
「お前さ…」
友人の問いはしかし、最後までつむがれることはなかった。
突如起こったのは、風。
「精霊…?」
守人ならば身に馴染んだ精霊のつむじ風、それが、普通ならばありえないくらいの凝集された重みで吹きわたり、そして唐突に止んだ。
「一体……」
顔を見合わせるグランスと友人、その後ろで不意に茂みが揺れる音がした。
振り替えればそこ立っていたのは、
「………!」
蒼白な顔をした、アニスだった。
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